3日目は、皆生温泉を出発して世界遺産の石見銀山を見学した後、萩・石見空港からFDAチャーター便で富山へ帰るコースです。朝は朝5時30分に起床して、朝風呂に入った後、6:30から朝食を頂きました。皆生つるやの朝食は、写真に示すような和定食で美味しかったのですが、肝心のご飯が今一でした。昨晩お夕食も今朝の朝食も、御菜(おかず)は美味しかっただけに残念です。料理長は、ご飯にも細心の注意を払う必要があると感じました。

朝食を食べた後は、手早く身支度をして、7:20に皆生温泉を出発しました。バスは、ひたすら世界遺産・石見銀山を目指して、日本海沿いを西へ向かいます。バスの中では、添乗員さんが「石見銀山の見学コースは、約6km、2時間近く歩くので結構ハードです。足腰に自信のない方は、石見銀山世界遺産センターにご案内しますので、申し出てください!」と言ってます。バスには38名が乗っていましたが、8名ほどが歩くのを止めて世界センターに行くことしたようです。私は、腰の調子が良くなかったのですが、折角ここまで来たので歩いて見学することにしました。バスの中でコースを決定する間に、出発してから約1.5時間後の9:00頃に石見銀山大森観光案内所の駐車場に到着しました。
観光案内所では、6~8名ずつの班に分かれて、1班に1名のガイドさんがついて、9時過ぎに出発となりました。今回見学する龍源寺間歩までは、石見銀山街道を歩いて2.3kmほどですが、登り坂が結構きつい上、所々で休憩するので約50分も掛かりました。龍源寺間歩の入口付近には、写真に示すように川を渡った右側に管理所があり、左側に石碑と入口があります。ちなみに、間歩とは、鉱山の坑道のことです。

龍源寺間歩入口付近の全景

間歩の入口付近は、照明が少なく眼も慣れていないので、足元ばかり見ていると天井が低いので頭をぶつけそうになります。間歩の中では、ガイドさんが要所要所で説明をしてくれますが、狭くて暗いので、ガイドさんの近くにいないと、説明や見る場所が分かりません。また、暗いのでヘッドライトを持参した方がよいと思いました。龍源寺間歩の観光コースは、入口から出口まで約300mと短いのですが、狭くて暗い上に何度も立ち止まって説明を聞くので、通り抜けるのに約20分ほど掛かりました。
龍源寺間歩の出口から狭い山道を10分ほど下ると石見銀山街道に合流するので、そこからは来た道を戻ります。帰りは、緩い下り坂の上、ガイドさんが色々と解説してくれるので、行きよりも歩くのが楽でした。しかし、観光案内所に着いたのは11時過ぎであり、添乗員が言ったように、約2時間も歩いて見学したことになります。


石見銀山の見学をした後は、バスで10分ほどのいも代官ミュージアム(石見銀山資料館)の隣にある食事処おおもりで、昼食を頂きました。そばが名物のようで、写真に示すような代官そばと押し寿司が入った和定食を頂きましたが、とても美味しかったです。阪急交通社の添乗員さんは、「北陸の人は、何処で食事をしても、『まーこんなもんやろ?』としか言ってもらえない(^^;」と嘆いていましたが、今回のツアーの食事は、温泉での会席料理、朝食はもちろん、観光中の昼食も、全体に合格点だったと思います。山陰は、北陸と同じ日本海側なので、新鮮な魚介類が多いせいかも知れません!?


昼食の後は、萩・石見空港までまっしぐらです。運転手さんが、一般道と高速道路を上手に利用してくれたおかげで、なんとか14時前には空港に到着しました。萩・石見空港は、富山空港よりも小さくて、写真に示すように便数も少なくチャーター便の後は夕方に1本だけです。
しかし、チャーター便の出発時に空港の屋上を見ると、大きな人形が一生懸命手を振ってお見送りをしています。後で調べると、この人形は、萩・石見空港マラソン全国大会キャラクターで、マスコットの「空run(ソランちゃん」だそうです。萩・石見空港の「おもてなし」を感じると同時に、富山空港も何か「おもてなし」考える必要があると感じました。



萩・石見空港を14:50に出発したFDAチャーター便は、約1時間後の15:50には富山空港に到着しました。夕食にはまだ時間があるので、富山市内のスポーツクラブに行って、お風呂とサウナに入って旅の疲れを癒す余裕がありました。
今回のツアーでは、出雲大社、国宝松江城、足立美術館、水木しげる記念館、世界遺産石見銀山など、たくさんの観光スポットを効率よく見学することができました。何と言っても、富山空港から約1時間で山陰の空港を結ぶFDAチャーター直行便は、速くて便利で最高です。機会があれば、またFDAチャーター直行便を利用したツアーに参加したいと思います。
ちなみに、旅行の少し前に偶然読んだ「千早 茜:しろがねの葉」は、江戸時代の石見銀山を舞台にした小説で、石見銀山の歴史や文化を学ぶのにとても参考になりました。石見銀山へ行く場合は、事前に「千早 茜:しろがねの葉」を読むことをお勧めします。
