発掘調査の流れ

 一般に、周知の遺跡(埋蔵文化財包蔵地)において、道路や建物を造る場合は、発掘調査が必要です。管轄する市町村の文化財課などに相談に行き、遺跡地図などで確認して下さい。

 遺跡の可能性が高い場合は、試掘調査(部分的な調査)をして、遺跡かどうかの確認をします。試掘調査により、遺跡であることがはっきりした場合は、本調査をして記録保存のために報告書を作成します。一般には、本調査が終了した時点で、建設工事に入ることができます。しかし、重要な遺跡の場合は、現地で一部または全部の保存が必要となることもあります。

 調査の費用は、原則として、個人住宅や小規模事業者の場合は市町村が負担しますが、それ以外の場合は事業者の負担となります。調査は、基本的に市町村が実施しますが、近年は民間の調査会社が実施する事例も増えています。私の会社も民間の調査会社です(笑)。

2005年1月21日に金沢大学工学部で実施した特別講義の資料です。=>遺跡発掘と保存技術

遺跡発掘と保存技術

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