(1/4日目)、(2/4日目)、(3/4日目)、(4/4日目)
3日目は、ホテルで朝食を取った後、関門トンネルを徒歩で山口県へと渡り、赤間神社に参拝した後、隣接する春帆楼でふぐ料理を食べました。その後、日本海側を北上して角島大橋で写真を撮り、元乃隅神社にお参りした後、長門湯本温泉の大谷山荘に泊まりました。
REX HOTEL 別府では、朝食の前に朝風呂に入ったのですが、別府湾から登る御来光は、インフィニティ露天風呂と一体化して、なかなかの絶景でした。お風呂では写真が撮れないので、部屋から写真を撮ったのですが、それでも素晴らしさが分かるかと思います。
のんびりと朝食を食べた後、バスで関門海峡にある関門トンネルに向かいます。関門トンネルは、山口県下関市と福岡県北九州市を繫ぐ全長780メートルの海底トンネルで、上部が車道、下部は歩道となっています。今回は、北九州側からエレベーターで人道トンネルに下り、中央付近にある県境を越えて、15分ほど掛けて下関側まで海底を徒歩で渡るという珍しい体験をしました。
下関側のエレベーターを上って地上に出ると、目の前には、関門海峡の関門橋や壇之浦古戦場を一望する「みもすそ川公園」があり、園内には馬関戦争で使用された長州砲の複製や、壇之浦で戦った源義経と平知盛の像が設置されています。
公園の近くには、壇ノ浦の合戦に敗れ、わずか8歳という幼さで入水された安徳天皇を祀る「赤間神宮」があります。竜宮城を模した水天門をくぐると、境内には、安徳天皇阿弥陀寺御陵や貴重な資料を展示した宝物殿などがあります。また、赤間神宮の前身「阿弥陀寺」は、「耳なし芳一」の舞台になったお寺で、芳一堂には琵琶を弾く芳一の像が立ち、隣には平家一門の墓が並んでいます。
赤間神社の隣には、日清講和(下関)条約の舞台として有名な春帆楼があり、ここで下関名物のフグ料理を頂きました。フグは淡白な味なので、フグ刺し(テッサ)もフグ鍋も、ポン酢の味が決め手ですが、味の濃いポン酢しかなくてちょっと残念でした。
お腹が膨れた後は、海岸線に沿って国道191号をバスで1時間30分ほど走ると角島大橋に着きました。角島大橋は、本土から角島に掛かる1,780mもの長い橋で、無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さです。コバルトブルーの美しい海に伸びる柔らかな曲線の橋は、海の青、道路の白、島の緑のコントラストが美しく、まさに絶好のフォトスポットです。
角島大橋で写真をたくさん撮った後は、さらに30分強ほど東に走り、元乃隅神社と竜宮の潮吹を見学に行きました。元乃隅神社は、地域の網元であった岡村斉さんが白狐のお告げにより、昭和30年に建立した比較的新しい神社です。しかし、竜宮の潮吹のある岩場から続く赤い鳥居、青い海、緑の大地のコントラストが美しく、最近注目されている神社です。参道最後の大きな鳥居の上部には、約6mの高さに賽銭箱が設置されており、お賽銭を投げて入れば願いが叶うといわれています。外人などの参拝客が盛んに挑戦していましたが、私達は時間がないので止めておきました。また、竜宮の潮吹は、海が荒れると岩穴から鯨のような大きな潮を吹くそうですが、天気が良くて波も穏やかなのでイルカの潮も出ていません。(笑)
観光を早めに終えると、バスは南に方向を変え、山間部にある長門湯本温泉の大谷山荘に到着しました。大谷山荘は、今回の旅行でもお勧めのお宿で、天皇陛下がご来館されたり、日ロ首脳会談の会場になるなど、由緒ある旅館です。建物は、音信川渓流に沿って細長く少し複雑な構造ですが、全体に良く手入れされて落ち着いた雰囲気です。また、客室や大浴場も綺麗で居心地がよく、夕食もなかなか美味しかったです。フグ刺しやフグのから揚げが、連日お昼と被っていましたが、こちらの方が美味しかったので許します。(笑) さらに、食後には、ロビーでバンドの生演奏も楽しむことができ、私も妻も満足しました。