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尾道~しまなみ海道~呉の旅(3/3日目)

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 三日目は、T水さんのスマホのアラームで目が5:30に覚めましたが、当の本人は、隣のベッドで爆睡中なので体を揺すってを起こしました。6時前に出発して東京での会議に出る必要があるのに、昨晩飲み過ぎて酷い二日酔いのようです。幹事のS木さんやM西さんも心配して、私たちの部屋にやって来ました。皆で話をしている内にT水さんも目が覚めたようで、フラフラしながら着替えて宿を出発しました。相当酷い二日酔いのようなので、ちゃんと乗り換えて東京まで行けるか心配です。
 T水さんが出発した後に皆で朝食を食べてから、宿のある御手洗(みたらい)地区の見学です。御手洗地区は、潮待ち・風待ちの港町として発達し、写真に示すように、大小の商家,茶屋,船宿,住宅,神社,寺院などが混在し,集落中心路,集落連絡路,集落生活路(小路)等が網の目のように巡っています。特に重要な伝統的建造物が残っていることから、1994年(平成6年)に重要伝統的建造物群保存地区{略称=重伝建(じゅうでんけん)}として選定されています。重伝建のサイトを見ると、石川県や富山県にも、知っている重伝建がたくさん存在しています。

 次の写真に示す旧柴屋住宅は、大長村庄屋役及び御手洗町年寄役を代々勤めた高橋家(屋号柴屋)の別宅の一部です。建築年次は文化3(1806)年で,伊能忠敬が大崎島の測量をした際に宿舎にしたと伝っています。住宅の中には、伊能忠敬が実際に測量している様子を詳しく描いた浦島測量之図(複製)が展示してあり、測量の様子を詳しく描いた図は、この浦島測量之図と御手洗測量之図の2点しかないそうです。私も土木屋として長年測量業務に携わってきましたが、こんな所で歴史的な測量資料を見ることができて、とても感激しました。ちなみに、本物は、午後から行く呉市の入船記念館にあるとのことです。

 町中を見学した後は、歴史の見える丘公園の展望台へ行くことにして、地元の人に歩いて登る道を聞くと、怪訝な顔をしながら小学校の跡地から登る道を教えてくれました。小学校の跡地から結構キツイ階段を登って行くと、途中で立派な車道に出ました。地元の人が怪訝な顔をしたのは、普通は車で登るからだと気づきました。車道からもかなり登って、小学校から20分近くも掛かってやっと展望台に到着しました。全員元ワンゲル部員のはずですが、みんなバテバテです・・・(笑)。しかし、展望台からは、写真に示すように、瀬戸内海の島々だけでなく、四国の今治市や松山市まで一望にすることがで、とても素晴らしかったです。

歴史の見える丘公園の展望台から四国を望む

 御手洗地区を見学した後は、再び車に分乗して、呉市を目指して出発です。途中、松濤園や蘭島閣美術館を見学するために下浦刈島のパーキングに寄りました。しかし、昼食の予約時間に間に合わない恐れが出て来て、パーキング横の海駅山之関でじゃこ天を食べただけで出発となりました。
 下浦刈島から本土の呉市街地に入り、昼食場所の港町珈琲店に予約時間の11:30ピッタリに到着しました。このお店は、海上自衛隊呉地方総監部の潜水艦桟橋が目の前にあり、海自関係のご当地メニューで有名なお店です。もちろん、我々も、ご当地メニューの中から写真に示す「くろしお特製”広島風”柔らか牛筋カレー」を頂きました。濃いめのコクのあるカレーですが、朝食を食べてから歩き回ってお腹が空いていたので、美味しく頂きました。
 海自カレーを食べた後は、目の前にある潜水艦桟橋周辺を見学しましたが、こんなに沢山の潜水艦を目の前で見たのは初めてです。近くには、自衛艦が何隻も停泊しており、壮観であると同時に、基地の街であることを実感しました。

 海自カレーを食べた後は、旧呉鎮守府(ちんじゅふ)司令長官官舎であった入船記念館を見学しました。ちょうど、企画展「鎮守府と呉 -地域と海軍-」が開催されており、呉の発展と海軍の関係がよく分かりました。入船記念館の後は、JR呉駅から歩いて5分ほどの距離にある大和ミュージアムに歩いて向かいます。正式名称は、呉市海事歴史科学館ですが、旧日本海軍の超大型軍艦「大和」の建造と軍事活動を主体にした展示をしているため、正式名称よりも愛称が広く定着しています。
 入口を入って直ぐの「大和ひろば」には、写真に示す実物の10分の1サイズの戦艦大和の模型が展示されており、1/10でもその大きさと迫力には驚きました。また、1階にある大型資料展示室では、零式艦上戦闘機六二型、特攻兵器「回天」十型(試作型)などの実物資料を間近で見ることができ、戦争の悲惨さや平和の大切を知ることができます。

 大和ミュージアムと周辺広場では、ちょうど「海洋文化都市くれ海博2024」を開催しており、他にも見たい物や食べたい物がたくさんありました。しかし、予約した新幹線の時間も迫ってきたので、やむを得ず会場を後にして、呉駅へと向かいました。呉駅では、今回の同期会を企画・案内してくれた幹事のS木さんにお礼を述ると共に、残って観光を続ける友人と分かれて広島駅へと向かいました。広島駅では、お土産に定番のもみじ饅頭を3種類も買って、山陽新幹線・サンダーバード・北陸新幹線を乗り継いで、無事に富山へと帰り着きました。
 尾道~しまなみ海道~呉3日間の旅では、様々なハプニングやトラブルもありましたが、久しぶりに同期の友人と一緒に観光、食事、お酒、会話を楽しむことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。幹事のS木さん、本当にお世話ありがとうございました。次回は、関西支部で開催するとのことですので、関西支部の皆さん、楽しい企画をよろしくお願い致します。m(_ _)m

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