熊野三山と紀伊半島の旅の2日目は、世界遺産である熊野古道を構成する熊野三山・那智の滝へのお参りです。2日目は、見どころがたくさんあって、紀行文?も長いのでご容赦ください。(笑)
まずは、目覚めてから朝湯に入った後、朝焼けの太平洋を眺めながらの朝食となりました。海舟の朝食は、1人ずつお膳が運ばれて来るので、バイキングのように食べ過ぎにならず、美味しいのでお勧めです。
朝食後、ホテルを出発して最初の見学は、中田食品・紀州梅の里なかたの梅干工場です。黄色の法被を着た担当者が工場内を案内しながら、梅干と調味梅干の違い、お勧めの商品などを説明してくれます。見学後の直売店では、10000円以上で送料無料という言葉に釣られて、たくさん人がお土産を買い込んでいます。添乗員曰く、北陸3県の中でお土産を一番たくさん買ってくれるのは富山県民だそうです。そういう私も、添乗員お勧めの「紀州産南高梅しらら」「梅ぼし田舎漬」などを送料無料まで買い込んでしまいました!・・・(笑)
最初に参拝した熊野本宮大社は、熊野三山(本宮・速玉・那智各大社)の中心で、全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮です。幟上部に描かれた3本足の八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルですが、本来は神武天皇を熊野から大和まで案内した熊野の神様のお使であり、熊野三山の各所で見られます。本宮大社の社殿は、写真に示すように4つの社殿からなり、古式ゆかしい雰囲気が漂っていました。
2番目に参拝した熊野速玉大社では、同じように鳥居前の幟に八咫烏がいて、我々を本殿まで導いてくれました。本殿は、新しく鮮やか朱色の建物のため、何か霊験が少ないように感じてしまいました!?また、境内には写真に示す武蔵坊弁慶の大きな木造があり、弁慶が熊野別当の出身だという説明板を見て、その伝説に少し驚きました。
次の参拝した飛瀧神社(那智御滝)は、神武天皇が熊野から大和へ向かう時に、那智の滝を発見して御神体としてお祀りしたのが始まりと言われています。那智の滝に向かう大門坂は、古い杉並木の石畳を滝に向かって下る坂道で、世界遺産に指定された熊野古道の中で、最も趣を感じる道です。那智の滝は、幅13mの落ち口から滝壺まで落差133mをほぼ垂直に落下する滝で、日本三名爆の一つとして有名です。実際に現地で見ると、写真に示すように、とても迫力があって神々しいと思いました。
最後に参拝した熊野那智大社は、元々飛瀧神社でお祀りされていた御瀧の神様と熊野の神々を、仁徳天皇の時に山の中腹に社殿を造営してお遷したのが始まりと言われています。那智大社は、由緒ある神社ですが、写真に示すように、さほど大きな社殿ではありません。しかし、隣接する那智山青岸渡寺から見る那智の滝は、三重塔と相まって絵になる景色だと思いました。
事前に貰った日程表では、この後は串本町のホテルに直行する予定でした。しかし、明日見学予定の橋杭岩の道の駅は、民間ロケット打ち上げの絶好の見学場所なので、明日の打ち上げと重なると大渋滞が予想されるとのことです。そこで、急遽予定を変更して、ホテルへ行く前に橋杭岩を見学することになりました。道の駅くしもと橋杭岩へ行くと、既にテレビ局の中継車や見学者の車がたくさん止まっていて、夕方だというのに沢山の人がいます。橋杭岩は、写真に示すように、串本から大島に向かって柱状の奇岩がまるで橋脚(橋杭)のように約850mに渡って直線状に並んでいる不思議な地形です。この不思議な地形は、堆積岩の中にマグマが細長く入り込んで固い火成岩となり、軟らかい堆積岩がの侵食されて固い火成岩が直線状・柱状に残ったためと言われています。
橋杭岩を見学した後は、10分も掛からずに高台の上にある今夜のホテル=メルキュール和歌山串本リゾート&スパに到着しました。このホテルのレストランは、ビュッフェ形式で食べ放題ですが、ビールやお酒などもオールインクルーシブで飲み放題です。その上、ラウンジでは、夕食前と夕食後のバータイムにソフトドリンク・アルコール、乾き物などが飲み放題・食べ放題です。
また、泊まったホテルは、串本町にある民間ロケットの発射場に近く、打ち上げ軌道が良く見えるため、カイロスロケット2号機の打ち上げ見学会場&打ち上げ後の会見場所となっていました。バータイムのラウンジには、打ち上げの関係者や見学者も加わって大賑わいです。「もしかすると、明日はロケットの打ち上げの瞬間を見れるのでは!?」などと話しながら、お酒を何杯も飲んでしまい、今日も酔っぱらって眠ってしまいました・・・(笑)